オキシトシン

オキシトシンとは、人がストレスを感じた時に、それを打ち消すために脳から分泌されるホルモンです。
女性の妊娠出産時に陣痛促進などの効果があるとして名前を聞いたことがあるという人は多いでしょうが、近頃では人の感情に働きかける効果に注目が集まっています。
幸せホルモン、愛情ホルモン、癒しホルモンなどの別名があり、その名前からもわかる通り

  • ストレスが緩和され、心が癒される
  • 幸福感がある
  • 他者への愛情が増す
  • 意欲の向上

などといった効果があります。
結果、人間関係が円滑になったり、物事がうまく進むようになり、多幸感を得ることが出来るのです。
その性質を利用して、自閉症や認知症の治療にも使われています。
オキシトシン

点鼻薬としても販売されていますが、それに頼らずにオキシトシンを分泌させたいという人は、他者とのスキンシップや会話などの団欒を積極的に行いましょう。
人との団欒が苦手だと言う人は、犬などの動物でも良いです。
他者に共感したり、思いやりの心を持つことで、より多くのオキシトシンが分泌されるのです。
そして、規則正しい生活をすることも大切です。
オキシトシンを多く分泌させることを意識すると、日々の生活がより快適なものになるでしょう。

幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンの癒し効果

オキシトシンは、脳にある下垂体後葉から分泌されるホルモンです。
幸せホルモン
出産時に陣痛を促し、子宮を収縮させる作用があるということで知られている女性ホルモンで、母親が赤ちゃんに母乳を与えるときにも分泌されます。

さらに最近の研究では、子どもをはじめ、親しい人とのスキンシップやペットとの触れ合いでも分泌され、人に癒しと幸せを感じさせることがわかりました。感情が安定して人への信頼感も増すため、オキシトシンは幸せホルモンと呼ばれています。

さらにコミュニケーション能力を向上させ、他者との関わりが苦手な自閉スペクトラム症に改善が見られたという研究報告もあります。

このオキシトシンはアミノ酸が9個つながってできた分子で、仮に食べ物から摂取したとしても、吸収される前に分解されてしまいます。

微弱陣痛の治療目的で、分娩誘発のために医療の現場で使用する場合は、注射や点滴によって体内に注入します。

しかしそれ以外では、鼻の粘膜からオキシトシンを吸収する点鼻薬やスプレーが開発されています。幸せホルモンを手軽に摂取できると話題になっていますが、海外医薬品であるため、直接海外から購入するか、または輸入代理店を通しての購入となります。

オキシトシンが不足するとイライラや欲求不満の原因に

愛情のホルモンと呼ばれるオキシトシン
最近話題となっており、脳にある下垂体後葉から分泌されるホルモンです。

オキシトシン不足

本来であれば、女性ホルモンとして、母親が赤ちゃんに母乳を与える時に分泌されたり、

出産時の陣痛を促す役目をしています。

しかし、最近では人間同士の心の交流を深める働きもあると言う事が分かって来た事から、オキシトシンは人と触れ合ったり、スキンシップを取ったりしても分泌されます。
母親が、自分の子供の為なら、命をかけても守ると考える母性脳もオキシトシンの働きによるものです。
また人に親切にしたり良い事をした後に晴れ晴れした気持ちになるのもオキシトシンが関係しているのです。

現代社会では、日常のイライラや欲求不満が溜まっている事が多く、ストレスを抱えて生活をしています。

これは、パソコンが普及するようになり、人との付き合いや会話もパソコンや携帯電話などを通じて連絡を取り合うようになり、人との触れ合いが減っている事も原因のひとつになっているようです。

そうなると、オキシトシンが分泌されなくなり不足してくると、人を愛したり、信用したり、何かをしてあげようと言う気持ちもなくなってしまいます。
不足解消する為には、家族やペットなどと過ごす時間を増やしてみると良いでしょう。

忙しくて時間がない人は、写真を持ち歩くだけでも効果があります。

オキシトシンのさらなる解明を目指す研究の進展

オキシトシンは比較的古くから知られている下垂体後葉ホルモンの1つであり、わずか9つのアミノ酸からなる非常に単純な構造のタンパク質でありながら、近年になってようやく、中枢、末梢に関わらず、体のあらゆる組織において、多岐にわたる作用を発揮していることが様々な研究により明らかにされています。
オキシトシンとセロトニン
しかし、いまだに具体的な作用機序については解明されていないことも多く、また一見矛盾しているかのように見える作用も持ち合わせていることがわかっています。

もともとオキシトシンは妊娠や出産の過程を早める物質として発見され、子宮筋収縮による分娩誘発や乳汁分泌促進を引き起こすホルモンであるという側面しか知られていなかったのですが、後に母親がわが子を抱いたとき、あるいは恋人同士が手をつないだときなど、互いのスキンシップによりオキシトシンの分泌が促進され、相手への愛情や信頼の気持ちが高まるという、「愛情・信頼ホルモン」としての一面が広く知られるようになりました。一方で、オキシトシンが高濃度で分泌されると、今度は逆に不安や恐怖の感情が強くなったり、攻撃性が高まるということもわかってきています。

今後さらに研究が進めば、オキシトシンの作用機序や分泌メカニズムの詳細についての解明が進展し、自閉症治療等への臨床応用も実現可能となるかもしれません。

セロトニンとメンタルヘルスの関係~うつ病の原因になることも

脳内の神経伝達物質としては、代表的な3つのものが挙げられます。快感、喜び、攻撃性を司るドーパミン、不安や怒り、恐怖や意欲などを司るノルアドレナリン、そしてこのふたつのブレーキとして働き、精神の安定や意欲を司っているセロトニンです。
セロトニンはまた、夜になるとメラトニンと言う物質に変化することから入眠の良し悪しや睡眠の質の良し悪しにも関係しています。そのため体内で分泌されるセロトニンの量が著しく減少していると、感情のバランスを保つことが難しくなりやすくなります。
また同じく睡眠にも影響が及ぶことから、日中の活動に影響が出てくる懸念もあります。こうしたことは体の健康に対しては勿論のこと、心の健康、いわゆるメンタルヘルスにも大きく関係していきます。メンタルヘルスが著しく崩れてしまうと様々な影響が出てきますが、その中でも代表的なものとして挙げられるのがうつ病です。
うつ病は症状が重度化すると、生きていることのむなしさ、また理由のない罪悪感から自分で自分の命を絶つ事態を招いてしまうこともある、とても恐ろしい病気です。その人の気持ちの在り方、ライフスタイル、周囲の人や仕事との関係など、うつ病を招き得る原因は様々あります。
そして最近ではそのひとつに、脳内でのセロトニン量の不足があることも明らかにされています。このことは、治療に際してセロトニンの利用効率を上げる作用がある薬が使用されることがあると言うことからも理解できます

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